失敗体験
私の失敗した体験を書いていこうと思います。
学生だった頃に遡ります。
私はギターを製作する専門学校に通学していました。
高校生から始めたギターは、時間があればずっとギターを弾いているぐらい大好きでした。
それに物を作る事も好きだし、他にやりたい事もないから行こうかなぐらいの安易な考えでギターを製作する専門学校に入学することになりました。
入学してからは体験したことの無い世界で驚きの連続で楽しくはありました。
初めは皆同じ何もわからない状態でスタートしたわけですが、日に日にその差は少しずつ開いていきました。
道具の手入れ、作業の早さ、飲み込みの良さなど顕著にその差は現れていきます。
これまでの人生でここまで人と比べることは無かったように思います。
クラスの全員がライバルという感じでした。毎日が必死でした。
私はクラスの中で作業がとても遅い方でした。
次の作業はどのようにすればいいのかとテキストを読んだりして立ち止まることが多く、理解するのが人よりも遅い人間だと感じました。
それからおっちょこちょいで、あらゆる失敗をしては直していきました。
失敗するたびにクラスメイトからはいじられて、笑ってごまかしていましたが、とても悔しい思いをしました。
これではまずいと思い、通学中の電車の乗車時間を活用してその日の作業の流れなどを、頭に入れたり勉強をして努力をしてきました。
次に何をすればいいかなど立ち止まる時間は短くなりましたが、それでも周りとの差は離されて焦りや苛立ちを感じていました。
ある日それが限界に達してしまった私は、製作中の作品を作業台に乱暴に放り投げてしまいました。
すると直後に先生に呼び出され「お前はそういう事をする人間じゃない、Mが頑張っているのを見てるし、俺はわかってるから、作品にそんなこと絶対すんな、腐らずやれよ。」と言われ、ハッと我に返りました。
自分が上手くいかないから作品に八つ当たりをする。それも一生懸命作っている自分の作品に対して。
物を作る人が作品をぞんざいに扱う、物を作る以前に一番あってはならないことだと深く反省をしました。
人として未熟だと感じました。
その後もギター製作でいろいろな失敗をしてきましたが、この事が何よりの失敗で、今でも脳裏に焼き付いています。
就労移行支援事業所りんくでは、障がいのある方の「働く」をサポートしています。就職前の訓練から、就活支援、就職後のサポートを一貫して行っています。
ご興味のある方は、まずはご連絡いただければと思います。
見学説明会も随時受付しております。
X(Twitter)も始めました!
↓↓アカウントはこちら↓↓