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私の趣味

[2023.05.13]

こんにちは、就労移行支援事業所メンバーのSです。

今回は趣味という切り口から私自身のことについて文章を書いていきたいと思います。

よろしくお願いします。

 

趣味について書いていくという書き出しから始まった文章ですが、これまでの人生を振り返ってみて、私自身長期的に何か一つのことに集中して没頭し続けるという経験は乏しいように感じられました。

そんな飽き性な私がその趣味を始めた時点から現在まで一貫して継続できている趣味として読書があります。

期間として10年以上続いており、飽きやすい人間の趣味としては驚異的と言うことができるでしょう。

 

主な読書スタイルとしてはジャンルにこだわらず一目見て興味を惹かれたものを手に取って読むといったものなのですが、直近でよく手を伸ばすジャンルとしてはSFがあります。

高校に入学するまでは特に関心のあるジャンルではなかったのですが、高校一年生の時に読んだ伊藤計劃(いとうけいかく)『虐殺器官』(早川書房 ハヤカワSFシリーズ Jコレクション2007年)がきっかけとなり、SFというジャンル全体に対して少しずつ関心を持つようになりました。

余談ですが、私の通っていた高校の近隣に『虐殺器官』の劇場アニメ化を手掛ける製作所のスタジオがあったことも関心を持つきっかけになっていたのかもしれません。

 

そういった経緯で伊藤作品にハマった私なのですが、二作目の長編を読み終えた時点で壁にぶつかりました。

伊藤氏は2007年に小説家デビューした二年後の2009年に病没しており生涯で発表した長編作品は二作のみとかなり寡作な作家だったのです。

その後の私は満たされぬ伊藤欲を満たすために没後に発表された評論集や日記集に手を付け、雑誌に掲載された作家評などに目を通していました。

末期には出ないなら書くしかないと原作を基にした二次創作を行っていたのですが、そうした紆余曲折を経て結論似たような話を書いている他の作家を探せば良いのでは?という結論に至りました。

 

そうして伊藤氏の作品と同じ出版社から刊行されているアンソロや別の作家の著作などに軽い気持ちで手を付けていったのですが、SFと一口に言ってもハードSF、サイバーパンク、ディストピア、終末ものなど無限にあるサブジャンルを掘っていくうちに物の見事に沼にハマり、読む物が無いという当初の問題は完全に解決されることとなりました。

 

ジャンル全体にアクセスするきっかけを与えてくれた伊藤氏に感謝する日々です。

 

 

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