史上最年少五冠
みなさんこんにちは。りんくスタッフのKです。
私個人としては久しぶりの投稿となりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
ついに北京オリンピックが開催されましたね!
皆さんオリンピックは観ていますか?
私は前回の平壌オリンピックでカーリングにはまり、今回もカーリングに注目しています。
あの絶妙なコントロールは何度見ても凄いなぁと、戦略の奥深さもありとても楽しんでいます。
何でも「氷上のチェス」とも呼ばれているんだそうです。
今回はそんなオリンピックのお話・・・
ではなく、カーリングのお話でもなく、このブログでは三回目の登場、藤井聡太竜王について書いていきたいと思います。
またまた将棋のお話になりますが、是非お付き合いください。
2月12日、またしても将棋界に大記録が生まれました。
テレビの速報でも流れていましたね。
王将戦第4局、藤井竜王が渡辺明王将を破り、4-0のストレートで王将位を奪取しました。
(将棋のタイトル戦は1発勝負ではなく、いわゆる番勝負で行われます。王将戦は七番勝負)
これで元々所持していた竜王、王位、叡王、棋聖に王将を加え、史上4人目、そして史上初の10代での五冠となりました!!
今までの最年少五冠の記録は、羽生善治九段の22歳10ヶ月。
それを大きく上回り、19歳6ヶ月での達成です。
タイトル初挑戦の昨年度に2つのタイトルを取り、そして今年度はさらに3つと、普通はこんな簡単にポンポン取れるものじゃないはずなんですよ。
いずれは八冠制覇!と信じている方も、ここまでのハイペースは予想できなかったんじゃないでしょうか。
今回の対戦相手、渡辺明名人とは、実は今年度2回目のタイトル戦でした。
2021年6月~7月に棋聖戦が行われ、藤井棋聖に渡辺名人が挑んだ形です。
結果は3-0で藤井棋聖が防衛し、最年少タイトル防衛記録を塗り替えました。
※藤井竜王と書いたり藤井棋聖と書いたり、他にも渡辺王将や渡辺名人など、呼び方が迷子になっていると感じる方もいるかもしれませんが…。実は棋士の呼び方にはルールがあるんです。そのルールや藤井竜王について書いたブログはこちら⇒将棋界の一大ニュース
結果だけを見ると藤井竜王の凄さだけが際立っていますが、渡辺名人も「魔王」の異名を持つとてつもなく強い棋士です。
藤井竜王が頭角を現す前は、現役最強の呼び声高い人気棋士の1人でした。
それは「名人」の肩書が表している通り。
以前のブログにも書きましたが、タイトルの中でも「竜王」と「名人」は別格とされています。
渡辺名人は、言わば藤井竜王と対をなす存在な訳です。
呼び方こそ「渡辺名人」ですが、実は他にも王将、棋王のタイトルを所持している三冠保持者でした。
タイトル獲得回数(防衛含む)も29回と歴代4位の記録です。
その渡辺名人を相手に、昨年の棋聖戦に続き今回の王将戦もまさかのストレート勝ち。
渡辺名人はタイトル戦出場42回(歴代6位)ですが、その中で1勝もできずストレート負けを喫したのは昨年の対藤井棋聖戦が初めて。
最強クラスの棋士であることは間違いないので、逆に藤井竜王の強さが異次元なんだと実感できるのではないでしょうか。
最強を超えた最強、という言葉がぴったりのような気がします。
まさに藤井一強。
そして気になる藤井竜王の今年度の勝率。
現時点で51勝12敗の勝率0.8095 。
デビュー以来毎年8割超えの信じられない記録を更新中です。
※藤井竜王の実績や勝率についてのブログはこちら⇒藤井竜王の凄さ
さらに言うと、現時点での藤井竜王の「タイトル戦に限った」対局成績は、25勝4敗の0.862 。
ちょっとありえない数字です…。
ちなみにタイトル獲得率は7/7(防衛含む)の1.000 。これまで全てのタイトル戦に勝利しています。
タイトル戦は持ち時間が長く、2日かけて1局を指すタイトルもあります。今回の王将戦もその1つ。
藤井竜王は読みの速さと深さがずば抜けていると言われており、持ち時間の長い対局は藤井竜王の得意とするところ。(超早指しトーナメントでも連覇しており、早指しもめっちゃ強いです。隙なし。)
それでも一発勝負であれば10回に1~2回は負けてしまうこともあるので、他の棋士にもまだチャンスありですが、タイトル戦は全て番勝負(五番 or 七番)。
勝率8割超えの藤井竜王に勝ち越さなければなりません。
そう考えると、今後藤井竜王が失冠することはあるのかな…と考えてしまいます。
今年度の藤井竜王の対局予定は、3/9の順位戦最終日を残すのみ。
そこで負けてしまえば8割を切ってしまいますが、さてどうなるでしょうか。
そもそも記録更新中なのが異常なくらいの大記録なので、個人的には途切れてしまっても残念でも何でもないのですが…。
久しぶりのブログ更新で、またしても盛り上がってしまいました。
少しでも将棋に興味を持っていただけたら幸いです。
将棋でなくても、何かに興味を持つということは素晴らしい事です。
絶賛開催中のオリンピックなんかは、新たな扉を開く良い機会ではないでしょうか。
カーリングがおススメですよ。是非日本を応援しましょう!!
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